私の事、好きですか?

2017-3-14

彼女があまりにも思いつめた表情で「話をしたい」と言ってきましたので、仕方なく、会社の近くの喫茶店で話をする事になりました。オフィス内では人の目につきますので、近くの喫茶店を選んだのです。そこに特別な意味はありませんでした。
しかし、やはり二人きりになってしまったのは間違いだったのかもしれません。考えてみると、これまでオフィスで仕事上の話をしたり、飲み会で少し話す事はあっても、二人きりになった事はありませんでした。彼女が私の部下として配属されてから、もう5年ほどが経っていましたが、二人きりになるのははじめてだったのです。

私は少し緊張しながら、テーブルにつきました。するとすぐに彼女は話し始めました。

噂から生まれた真実?

やはり、彼女も私との噂を耳にしていて、それを気にしている、というところから話がはじまりました。
なので、私ももちろんその噂を知っていて、だから彼女に気を使って職場で距離を置いていた事を正直に話しました。確かに、突然あまり重要な仕事を振らなくなってしまいましたし、彼女には申し訳なくも感じていました。 しかし、これも彼女のためだと考えていたのです。

最初、私は彼女の怒られるのではないか、と思いました。彼女は少し気が強い事もあり、そんな事で重要な仕事を任せられなくなってしまった事に腹を立ててしまうのではないかと考えたのです。

しかし、逆に彼女は嬉しそうな顔をしました。私に気遣われていた事が嬉しいと言うのです。あまりにも予想外だったのと、オフィスの外で見る彼女の笑顔があまりにもかわいらしかったので、動揺してしまったのです。

しかし、話はそこから思わぬ方向へと流れて行きました。彼女は思いつめたように、こんな事を言い出したのです。

「私の事、好きですか?」

私は明らかに動揺してしまいました。しかし、できるだけ冷静にその言葉の意味を考えました。そこで、私が結論付けたのは、部下として気に入っているのか?という問いだ、というものでした。そこで、気持ちを落ち着けていると、続けて彼女は私を男性として好きになってしまった…なんて言い出したのです。

彼女が言うには、最初は上司としてしか見ていなかったものの、噂が立ってしまってから、本当に自分は私の事が好きなのでは?と考えるようになってしまった…との事です。
私はまさかそんな言葉が出てくるなんて想像すらしていませんでした。ですが、ここで私が動揺するわけにはいきません。彼女はまだ若く、ちょっとした気の迷いだと諭す事にしました。それが、上司としての務めです。

しかし、彼女は引き下がりませんでした。一緒に仕事をするうちに、私の事が好きになっていて、あの噂をきっかけにその気持ちに気づいたと言うのです。

私は困ってしまいました。もともと、決してモテる方ではありませんでしたので、妻以外の人から好きだなんて言われる事は一度もなかったのです。冷静にならなければならないのに、脈拍がどんどん上がって行くのがはっきりとわかりました。
そんなタイミングで、彼女はもう一度私に言いました。

「私の事、好きですか?」

私はもう冷静さを失っていました。そして、ついに「好きだ」と答えてしまったのです。こうして、私の浮気はスタートしました。

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